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2009/08/21

意志の勝利を観る

1934年(昭和9年)にドイツのニュルンベルクで行われた国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の党大会を記録した映画「意志の勝利」。プロパガンダ映画の傑作であり、その内容ゆえに上映される機会のなかったこの作品が渋谷で上映されています。先日、観に行ってきました。
21時過ぎから始まるレイトショーということでどのくらいの混みようかわからなかったので20分くらい前に行きましたが、整理番号62番でした(水曜日で1000円のサービスデーでした)。

P2009082001

全編がヒトラーを中心としたナチスの大会を描いています。
映像の美しさや斬新さはすでに言い尽くされていますが、やはり目をみはるのはそこに写されている人々の熱狂、陶酔。当時、なぜ独裁が受け入れられたのか、理解できるところもあるし、理解できないところもあります。この映像のわずか10年後にはナチス・ドイツは崩壊するわけですが、ここに登場する市井の人の多くもその中で亡くなり、ニュルンベルクの街並みも破壊されてしまうわけです。
繰り返しになりますが、どうしてこのようなことが行われたのか、考えてもなかなかわかりません。
ヒトラーの演説の巧みさは、見事です。内容は空疎とも言えますが、ことさらおかしなものではない。現代でも、ここまで上手に演出されたら支持してしまうかもしれないなと思いました。

以下、脈絡のない感想をいくつか。。。

しかし、親衛隊の行進シーンなどは純粋に格好がいいですね。黒ずくめの制服も目立ちます。現代のアニメなどに登場する軍服のようなユニフォームのデザインにも、大きな影響をあたえているのではないでしょうか。
熱狂を引き出すためには、格好の良さみたいな演出が不可欠なのでしょう。

ルドルフ・ヘスがヒトラーへの忠誠を誓うシーンが印象的ですが、この7年後、単身イギリスへ飛行し、戦争犯罪人として刑務所に収監され1987年まで生きていたという事実にも驚かされます。
1987年と言ったら、マルサの女が上映され、サラダ記念日ノルウェーの森が発刊され、ソ連のゴルバチョフ書記長が訪米した年です。当時、テレビのニュースでヘスの死亡が報じられたとき、まだ生きていたんだ! と思った記憶が残っています。

冒頭、ヒトラーが乗ってくる飛行機はユンカースJu52ですが、これは名機ですね。空港から乗るオープンカーはやはりベンツ!

顔がアップになる若者の大半が、金髪で青い目をしています。典型的ドイツ人として表現されているのでしょう。主な登場人物像として女性が出てこないのもドイツ女性は第一線で戦う男を支援するという意味がふくまれているのでしょうか。

P2009082002

8月28日までの予定でしたが、しばらく上映期間が延長されるようです。

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