「やまと絵の譜」を見る
5年くらい前からでしょうか、絵に対する気持ちが変わって日本画に魅かれるようになりました。とくに浮世絵や屏風に興味があります。
7月20日まで出光美術館で開催されているやまと絵の譜を鑑賞してきました。なかなか良かったですね。館内は撮影禁止なので写真はありませんが、土佐光信の「四季花木図屏風」は評判どおりでした。
あとは冷泉為恭の「雪月花図」(江戸時代)、鎌倉時代の作者不詳の「神於寺縁起絵巻断簡」に個人的に心魅かれました。
「神於寺縁起絵巻断簡」は、ありがたい法華経を聞く役行者と虎を描いたものです。虎が説教を聞くというのもシュールな世界ですが、これが寝そべったり、座り込んだりしながらたくさんいるわけです。虎の縞模様がとても細かくて、小さめに描かれているせいか、トラ猫のようにも見えてかわいい。鎌倉時代にこんな感覚の絵があったというのは発見でした。
鑑賞のあとはロビーで休憩。ここからは皇居が見渡せるのが魅力です。
金曜日をのぞいて開館時間が17時まで短く、なかなか行きづらい美術館ですが、逆にそんなところにも歴史を感じます。きっと丸の内界隈の上場企業の部長さんとかが仕事の合間にやってくるようなイメージなんでしょう。佐分利信と上原謙が連れ立って来るような。
ここはエレベーターの装飾にも感心します。螺鈿風というか蒔絵風というか、なかなかいいですね。
ここから有楽町駅まではビジネス街を通ってすぐですが、途中には有名なロイヤルコペンハーゲンの本店があったりして、やはり日本の経済や文化の中心地なのだなあと感じ入りました。
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