昭和 写真の1945-1989 第4部 を見る
東京都写真美術館は恵比寿ガーデンプレイスにあって落ち着いたところです。突然の台風がやってきた10月27日に昭和 写真の1945-1989を見るの第4部オイルショックからバブルへを鑑賞しました。ここはどんなに風雨が強くても、恵比寿の駅から雨に濡れずに行けるのがいいところです。
それほど広くない会場を巡り歩くと、なんとなく昭和30年代をひきずっているような1970年代とバブルの時代である80年代とでまったく世界が変わっていったのだなとあらためて思います。70年代は、いまから見るととてもとても古く素朴な感じがします。
これは作家の小林信彦氏やその世代の方がよく書いている東京オリンピックを境に東京の街がは変わった、というのと似たようなことなのかもしれません。言い換えれば、関東大震災、戦災を経て生き残っていた東京の街の姿は、1960年代半ばと1980年代半ばの2度のバブルによってとどめを刺され、命運尽きたのかもしれません。
しかし、1980年ごろの作品を見ると、自分がそこにいて写っているかのような錯覚をします。年のせいでしょうね。
会場を出ると、すっかり暗くなって強い風が吹き抜けていました。
展示されている作品のなかでは、伊奈英次の大判カメラを使用した作品のモノクロプリントの美しさに魅かれました。
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コメント
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今回は第四部ですね。私も第一部から欠かさずみています。写真としての衝撃は第一部の戦後の混乱期が一番ですが、時代を問わず、優れた写真というのはその時代の空気をうまく写し取っているものです。
Primera
投稿: primera | 2007/10/30 22:14
Primeraさん、訪問ありがとうございます。お久しぶりです。
今回の第4部はとてもよかったような気がします。ちょうど自分の学生時代に重なるような時期だったからかもしれません。デジカメではないフィルムの質感みたいなものも感じました。
投稿: 鉄と馬 | 2007/11/01 23:49