昭和 写真の1945-1989を見る
恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館では昭和 写真の1945-1989と題してと遠くなってしまった昭和を振り返る展示を4部に分けて連続して開催しています。
10月14日まで開催の第3部では高度成長期 昭和30年~40年代をテーマにしています。以前取り上げた大鉄道博覧会でも昭和30年代がテーマになっていましたが、いまやこの時代はノスタルジーの対象としていちばんの存在となっているようです。
展示は懐かしさと力強さが感じられるものがたくさんありました。とくに月光仮面のお面をかぶった男の子の写真(石元泰博 子供#163)は、私の兄であり私自身でもあり弟でもある誰かがそこに立っているかのようでした。
第2部を見たときも感じましたが、会場の前半の展示のほうは自然ですっと入り込めますが、テーマ性を出している後半は見る側に少しパワーを要求します。もっと淡々と並んでいるほうがかえって時代を感じられるような気がしますが、その時代を知っているからそう思うのかもしれません。
すこしばかり衝撃を受けたのは、成田空港闘争(三里塚闘争)の写真の前で、若い人たちの「こんなことがあったんだ!?」という会話を聞いたこと。ほんの少し前の重要な歴史が消えつつあるようです。事実だけでなく、そこにあった人々の精神まで消えてしまっているとしたら、少々問題だし恐いような気がします。
会場を目黒駅方向に出ると目の前に赤い大きな目玉が見えます。山手線からもよく見えますが、日の丸自動車学校です。あの赤玉はかなりインパクトがあります。
中がどうなっているか興味のあるところですが、どうも空洞らしいですね。
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