大鉄道博覧会を見学する
江戸東京博物館で9月9日まで開催されている大鉄道博覧会を見学してきました。両国駅から程近い江戸東京博物館は常設展も面白く一見の価値のあるところですが、今回は鉄道を取り上げた企画展を開催してくれました。
交通博物館が閉館してしまい行き場のなくなった鉄道好きの子どもたちの(大人も)欲求不満を解消しようということなんでしょうか。
会場に入ると迎えてくれるのが下工弁慶号。山口県下松市で動態保存されている蒸気機関車です。ボイラーの上にタンクがのっかったサドルタンク型式が珍しいです。
蒸気機関車の実機はもう1台展示されていて、こちらは昭和30年代初頭に日本で最後に製造された実用蒸気機関車と云われている協三工業製のくろひめ号です。
D51やC57のようにポピュラーな機関車ではないので、子どもたちの反応はいまいちな気もしましたが、逆に大人は細かいところまで熱心に覗き込んでいました。
今回の博覧会は昭和がテーマということで、あとは私のような世代には懐かしいものがたくさんありました。
映画三丁目の夕日風にノスタルジックに昭和を振り返られても、まさにその世代である私などはそんなに美化されてもなぁ、という気があります。
でもそれぞれとても懐かしいのは確かです。とくに列車の発車番線の表示板やEF15のプレートは間近で見たものばかりなので、自分の部屋に1枚欲しいくらいです。修学旅行電車の3人掛けのシートや特ロ(特別2等車)のリクライニングシートなども、実体験はなくても雑誌などでよく見ていたので懐かしく感じました。
ひと通り展示を見てから別室に行くと、模型とジオラマがあります。とくに宮下洋一氏のジオラマはすごいものです。あんな作品が作れるなんて、うらやましい!
2時間近くもかけてじっくり見学し会場をあとにしました。最寄の両国駅も博覧会の展示のひとつと思ってもいいかもしれません。ここから房総準急が発車していた時代はずいぶん遠くになりました。いちばん右の写真に写っているのが博覧会の会場です。
一般入場料の1300円はいくぶん高いような気がしますが、鉄道好きにとっては楽しめる内容ではないでしょうか。
ちなみに会場の外にあるおみやげコーナーもかなり充実していて、世の中にこんなに鉄道の本があるのか、と思いました。私は支援の気持ちもこめて銚子電鉄のぬれ煎餅を購入しました。
お盆の時期や夏休み後半は混みそうですが、一見の価値のある博覧会でした。
この記事より下記ブログへトラックバックを送信しています。
Kaz-T's blog レインボーラインさん
« シモチカナビを見学 | トップページ | 大塚でもつ焼きを食べる »
「趣味」カテゴリの記事
- ホリデー快速富士山3号を撮る(2013.09.08)
- 新宿駅でムーンライトえちご(2013.08.10)
- 東武スカイツリートレインを撮影(2012.11.18)
- だんだん消えていくんでしょうね、EF64と211系(2012.11.03)
- おでこがかわいい京成電車(2012.09.08)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 笹塚駅より富士山を望む(2011.12.04)
- 古代蓮を鑑賞(埼玉県白岡町)(2011.07.16)
- 元荒川八幡橋の3色の桜(2011.04.19)
- 雪景色@渋谷区(2011.02.15)
- 山田うどんの浮遊するうどん(2011.01.08)
「鉄道」カテゴリの記事
- ひさしぶりの投稿(2020.07.31)
- ホリデー快速富士山3号を撮る(2013.09.08)
- 新宿駅でムーンライトえちご(2013.08.10)
- 東武スカイツリートレインを撮影(2012.11.18)
- だんだん消えていくんでしょうね、EF64と211系(2012.11.03)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 大鉄道博覧会を見学する:
» 江戸東京博物館 大鉄道博覧会 [よしぴーちゃんタイムゾーン]
東京都現代美術館の「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」に行こうと思ったのだが、清澄白河駅から現代美術館まで歩いている道のりに不穏な人達がたくさんいる。
嫌な予感がしたら75分待ちだ。
現代美術館はそれほどまたこられる美術館ではないのだがそれでも暑いさなか待ちたくないのでまた今度。
というわけで、江戸東京博物館の大鉄道博覧会に行った。最近鉄ちゃんも市民権を得た様だが、鉄道の大博覧会だ。
昭和を彩る鉄道があれやこれやとでていて、こちらも盛況なんだがさすがに75分も待たない。私は鉄道好きだが「鉄道に... [続きを読む]
コメント