昭和の鉄道写真とアール・デコ
5月というのに肌寒い雨降りの土曜日、雨では遠出もままならないので銀座のハウス オブ シセイドウで28日まで行われている「都市に生きるアール・デコ」展を見に行きました。
並木通りに面した本社ビル1,2階フロアの展示は、点数こそ少ないものの昭和初期の資生堂の店舗や製品、ポスターなどのデザインがいかに洗練されていたのかを知るいい機会になりました。良いデザインというものは、時代を超えて人の心のなかに飛びこんでくるようです。記念にパンフレットのほか数枚の絵葉書を購入しましたが、1枚50円という価格も良心的で好感がもてます。
まだ時間があったのでそのまま汐留まで歩き、旧新橋停車場鉄道歴史展示室で開催されている「昭和の鉄道写真100景」を見てみました。こちらは昭和20年代後半から30年代の鉄道写真100点を展示しています。時代と鉄道の役割を感じさせる写真ばかりで、じっと見ているだけで、人々の声や列車の音が聞こえてきそうです。
とくに昭和30年代初頭の写真に強いノスタルジーを感じました。生まれたばかりで実際は見たはずもないのに懐かしく感じるのは、私の記憶にある昭和40年ごろの光景とあまり変わらないからかもしれません。あの頃は、いまほど時代の変化が早くなかったのでしょう。
展示室を出て、0哩標識を見たあと新橋駅に向かいました。駅前のC11に久しぶりに対面してから、都営浅草線乗り場への階段を降りると昭和を感じさせる地下街が広がります。喫茶店の看板もアール・デコではないけれど、昭和を感じさせるものです。
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コメント
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こんにちは。
素敵なお休みですね~。
私も芸術に触れたいこの頃です。
投稿: meg | 2006/05/15 10:51
megさん、こんにちは。ハウスオブシセイドウには初めて行きましたがこじんまりとした、とても綺麗なところです。図書コーナーやミニシアターなどもあって、化粧品そのものやパッケージ、宣伝などに興味があったらたぶん面白いと思う。なんと言っても無料というのが魅力(?)かな。
小さな子どもがいると、なかなか美術館などは行きづらいかもしれませんが、この2ヵ所などは問題ないと思います。ほかにもきっと歓迎してくれるところがありますよ。
投稿: shushu | 2006/05/17 00:35