つまらない風景...
左の写真は、私が小学校2年生から6年生にかけて住んでいた家の近くの風景です。先週、久しぶりに立ち寄ってみました。関東平野のありきたりの冬の風景です。川は「~落堀川」という名前なので、おそらく水田からの排水を集めて流す川なのでしょう。「堀」というくらいなので、昔の人が開削したものかもしれません。この季節に水量がぐっと減るのは昔と同じです。
この場所は、当時の私の家から10分ほどのところで、ここからあと20分くらい歩くと学校でした。小学校までずいぶんと遠かったものです。行きはともかく、帰りはほとんど一人で歩いていましたが、最近のように子どもに危険が迫っている時代と比べると夢のようです。
この写真を「つまらない風景だけれど懐かしい」と書いて、いまはロシアにいる同じ町に住んでいた友人に送ったところ、「つまらないと思えるものこそかえって面白いのではないか」と返事が来ました。
確かにそうなのかもしれませんね。友人の言葉を借りれば、思い出の中では「つまらないこと」と「かけがえのないこと」というのはしばしば重なっているような気がします。というよりも「かけがえのないこと」というのは、実は「つまらないこと」のなかにこそ隠されているのかもしれません。
40年前からたいして変わらない、つまらない風景ですが、やはり私を形作った一部であるのは間違いないのでしょう。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2012年もよろしくお願いします(2012.01.01)
- 笹塚駅より富士山を望む(2011.12.04)
- 「未来をつくるBOOK」を紹介します(2011.11.25)
- 実家の庭にて(2011.08.29)
- 紫陽花の花、いろいろ(2011.06.21)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 笹塚駅より富士山を望む(2011.12.04)
- 古代蓮を鑑賞(埼玉県白岡町)(2011.07.16)
- 元荒川八幡橋の3色の桜(2011.04.19)
- 雪景色@渋谷区(2011.02.15)
- 山田うどんの浮遊するうどん(2011.01.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント