ベイビーシャワー おすすめの本

先日、本の紹介をしましたが、私の学生時代の友人の本をもう1冊紹介します。ベイビーシャワーという小説です。小学館文庫小説賞を受賞した作品なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

作者の山田あかねさんは大学卒業後ずっとテレビの世界で活躍していましたが、10年くらい前からいろいろな作品を書き始めたのではなかったかと思います。書くっていうことは、ものすごいモチベーションと気力が要るはずですが、それをずっと持ち続けているのはすごいことです。
40歳を目前にした女性を中心とした新しい家族のかたちを問い直す作品ですが、中年男性である私にも面白く読めました。映画フィルムの一部分を見るような心地よいリズムのある描写がとても魅力的で、テレビの世界でのキャリアを感じさせられます。
この作品は電子ブックにもなっているようですし、他にも本を出しているので興味のある方は彼女のHPをご覧になってください。そういえば彼女とは、卒論の指導教授が同じでした。厳しい先生で学生が二人しかいなかったのですが、下書きを自分の言葉がないと突っ返されたり、ボールペンで書いて注意されたり、私にはツライ思い出です。

でも先生、あのときの先生の言葉は正しかったと思います。